新人戦 観戦記

2006年12月23日(土) 天候:晴れ  会場:古市場多目的広場
平成18年度新人戦 地区予選(4日目)第1試合 vs 東小倉SC

GK 峰尾
DF 平本・瀬貫・斎藤(優)
MF 横川・高月・片桐・佐藤・大和田
FW 照井・斎藤(大)
SUB 鈴木・石丸・端山・松井・水野谷・小森

 二勝三敗で迎えた予選最終日。「基本に戻って、足を止めない事。ボールへのプレスを忘れず、最後まで諦めないで精一杯力を出し切る事。」をテーマにピッチに送り出す。
 
 10時40分、キックオフ。相手は東小倉SC。

 今日は最初から気持ちが入っている。前線からのプレスが効いて、押し気味の展開。
 攻撃は、3分の優→祥也→大樹(シュート)、8分の大樹→友来→竜太(シュート)、など連携からのシュートや、竜太のロングシュート、オフサイドとなるものの大樹の際どい抜け出し、友来の相手ゴール右サイドの折り返し(詰め切れなかった)、フリーキックからの直接(相手キーパー正面)など多彩なシーンが見られる。ディフェンスは、前線からのプレスに加え、中盤での昌也の献身的守備や、両サイドの雄大と祥也の豊富な運動量、裕紀・優・優太3人の最終ラインの頑張り、GK出の安定したプレーで危なげない展開が続く中、あっと言う間に前半終了。

後半。前半の良い流れが続く。友来のキープから竜太→大樹と渡りシュート、友来がドリブルで抜け出してそのままシュート、駿弥からのスルーパスが通り大樹が相手GKと一対一、再度駿弥から大樹へ・・・良いかたちを作るも決定力を欠く。
 10分。大樹に代え拓哉を投入。しかしその後もチャンスは作るが決められない嫌な展開が続く。こうなると怖いのは一発逆襲からの失点。
 15分、相手のシュートをGK出がハンブル。これを相手FWが詰める。出がこれを間一髪、身体に当てて防ぐ。
 16分、相手のシュートを出が好セーブ。終盤にきてヒヤッとする場面が増える。
 そんな状況で迎えた18分過ぎ。大きく蹴られたボールが自陣ゴールに向かう。ヘッドで対応した優の頭を超える。相手FWが拾ってGK出と一対一。・・・先制点を許す。
 良い試合をしながら・・・前回の下河原戦が頭をよぎる。
 だがしかし、選手たちは最後まで諦めなかった。ロスタイム。右コーナーキック。ゴール前に入ったボールを駿弥がキープして粘る。浮いたルーズボールをDF裕紀が詰めてシュート。ボールは相手ゴール右サイドネットに吸い込まれ同点。ここで試合終了。

セリエFC 1 (0−1/0−1) 1 東小倉SC

GK 峰尾
DF 鈴木・瀬貫・斎藤(優)
MF 石丸・高月・片桐・佐藤・松井
FW 水野谷・横川
SUB 小森・端山・照井・大和田・高月・斎藤(大)

平成18年度新人戦 地区予選(4日目)第2試合 vs K3SC

 試合前に予選敗退が決まってしまった後のK3SC戦。
 最終戦を今後に繋がる内容にすることに頭を切り替えスタート。
 テーマは第一試合と同様、「足を止めない事。ボールへのプレスを忘れない事。」

前半開始。幸尚と洸輝をMF両サイドに入れる。二人には攻撃時の押上げと相手攻撃時の素早い戻りを続けることを課題に送り出す。
 チーム全体に上げ下げの切り替えが遅く、最初から押し込まれる展開。抜かれた後、懸命に追わない選手も目に付く。
 幸尚・洸輝の両サイドMFは、ボールへ良く絡み攻撃への対応は良好。だが相手攻撃時に戻りが遅れ、サイドからの攻撃を許す。
 2トップの巧・祥也は、足元に来たボールへの対応は良好だが自らボールを貰う動きが少なく、相手へのプレスも足りない。
 それでも中盤で昌也や駿弥が奮闘し相手の好機を押さえ、攻撃では竜太が良くボールに絡む。そんな展開が続いた15分過ぎ。竜太からのパスを祥也がうまく抜け出しゴールへ流し込み先制点。これで流れが良くなるかと思われたが、18分に同点にされ前半終了。

 メンバーを入れ替えて後半開始。
 前線からのプレスを友来に託し、得点能力が高い出と2トップを組む。また慎之介・拓哉・大樹をMFに裕紀をDFにGKを雄大に代える。また、これまでDFの中心だった優をMFに上げ、祥也をDFの底に入れ替える。
 開始直後から拓哉と大樹の両サイドが前掛りに成り過ぎ、前半と同様に相手にサイドを破られピンチを招く。
 しかし攻撃では友来効果でチャンスが増え出す。前線からのプレスに加え友来自らドリブルで抜け出す場面が見られる。
 7分過ぎ。大樹のコーナーを友来がシュート。惜しくもサイドネットに外れるも徐々に流れが良くなるかと思われた10分過ぎ、自陣右コーナーから逆に勝ち越し点を許す。だが選手にそれ程落胆の色は見えない。
 15分過ぎ。相手ペナルティーエリアの右外でフリーキックのチャンス。これを優がゴール前に入れる。ここで友来が身体を張って飛び込み同点ゴール。
 16分過ぎ。右サイドからのボールがゴール正面の出にフリーで渡る。逆転かと思われたシュートは惜しくもゴール左に外れる。その後も「勝ち越せる」との思いで最後まで動きを止めずに頑張る選手。しかし、試合はこのままタイムアップ。

今日の二試合。選手一人一人の動きはだいぶ良くなってきた。
 特に今日の一試合目は、各自が考えて判断し連携を取る場面も多く見られた。
 また「ボールへのプレスや、最後まで諦めないで精一杯力を出し切る事」は多くの選手が意識してやっていると感じられ、またその頑張はベンチにも伝わってきた。

順調に始まった新人戦。半ばで迷い苦しみ、そして後半に選手一人一人の課題やチーム全体の方向性がハッキリしてきた。
 基本となるボールコントロールに加え、次のプレーを意識したファーストタッチやパスとドリブルの選択、視野の確保とプレー中の判断力、プレスの掛け方・・・まだまだやるべき課題は多い。

あと一年。小学生の彼らが今、最も大切にしなければいけない「個人技術の向上」。このためにも「日々コーチング技術の向上に努めなければ」・・・・大会を通じ改めてこの事を痛感した。

                        以上、新人戦観戦記終了

平成18年12月26日 更新

セリエFC 2 (1−1/1−1) 2 K3SC